エンジン内部の潤滑、冷却、洗浄等を担うエンジンオイルはエンジンの性能を保つ非常に重要な、いわば血液のような存在です。

また、こまめなエンジンオイル交換はエンジン性能の維持だけでなく、燃費にも大きく影響します。エンジンオイルは熱、酸化の影響を受けやすく、また、エンジン内部の汚れを吸収するので６カ月・5,000km毎の定期的な交換がおススメです。

エンジンオイルがエンジン内部で循環する際、エンジン内部から出た金属粉等の不純物をオイルエレメント（フィルター）でろ過します。

オイル本来の性能を保つオイルエレメントはオイル等のように目視で劣化度合いを測れません。頻繁な交換は必要ありませんが、エレメントが詰まると最悪オイルが循環できなくなりますので、オイル交換２回に１回の割合での交換がおススメです。

エンジン内部を冷却するエンジン冷却水は、エンジンの熱を吸収、ラジエーターに循環し、エンジン性能を保ちます。またラジエーター等の錆びを防いだり、冬場の凍結を防止する働きをしています。

LLC（冷却水）も時間とともに冷却・防錆性能が落ちますので、2年または20,000km毎に交換しましょう。

バッテリーは使用しなくても徐々に自然放電します。こまめなチェックを行うことにより、バッテリーの劣化度合いを測ることができます。

万が一のバッテリー上がりに慌てないように定期的なバッテリーの性能チェックは欠かせません。

エンジンの始動、エアコン・カーナビ等の電装品など、クルマは電気なしでは動きません。その重要な役割を担うバッテリーは使用による性能劣化と自然放電で徐々に弱っていきます。

特にエアコンを多用する夏場とバッテリー自体の性能が低下する冬場は要注意。バッテリー上がりは突然起きますので、２年を目安に交換してください。

エンジンは燃料と空気を混合・爆発させ動力を発生します。その空気の取り入れ口に設置し、きれいな空気をエンジン内部に送り込む役割を担うのがエアエレメントです。

エアエレメントが汚れるとエンジンパワーの低下、燃費の悪化等を招きますので、3年または30,000km毎の交換がおススメです。

エンジン内部に圧縮して送り込まれた混合気に火花を飛ばし、爆発させるスパークプラグは経年使用により、徐々に火花を飛ばす電極が劣化してきます。

スパークプラグが劣化すると始動性の不良、加速時の息付き、燃費の悪化などの症状を引き起こします。このような症状が出たらスパークプラグを交換しましょう。

一般的にエアコンやパワステはベルトを介し、エンジンから動力を取っています。ベルトが劣化すると耳障りな音が発生し、最悪切れてしまうとエアコンやパワステ、発電機などが一切使用できず、走行できなくなります。

ベルト類はベルト自体が硬化したりひび割れると交換時期となります。また、５年ごとの交換が安心です。

一般的に用いられているパワステは油圧の力でハンドルの操作力を低減し、車庫入れや縦列駐車の際のアシストをしています。

パワステオイルはエンジンオイルほどの過酷な条件にさらせれてはいませんが、経年とともに吸湿などにより劣化します。劣化したオイルを使い続けるとパワステ機構に負担をかけますので、５年毎の交換をおススメします。

常に熱や外気、走行風にさらされるエンジンルームは非常に汚れやすく、またオイルのにじみ等による油汚れはカーシャンプー等ではなかなか落ちません。エンジンルームはスチーム洗浄をすることにより、通常では落ちにくい油汚れ等もキレイに落とせます。また定期的な洗浄がは新たなオイル漏れや不具合の早期発見などにも効果的です。

エアコンを冷やす役割をになるエアコンガスは長年の使用や径年により、徐々に抜けていきます。エアコンガスが不足すると冷房能力の低下や最悪冷房の使用が不能になります。新車から５年以上経過した車は多少なりともエアコンがすが減っていることが多いのでチェック、補充をおススメします。

ミッションやデフギアを潤滑し動力をスムーズに伝える役割を担うのがミッションオイル。デフオイルです。ミッションやデフは金属同士が直接噛み合わさる構造のため、金属粉などの不純物が出やすいのが特徴です。

それらの金属粉を含んだオイルを長期にわたって使用するとミッションやデフに悪影響を与えますので、3年30,000km毎の交換をしてください。

オートマチックオイル（ATF）は、オートマ内部の潤滑、伝達、作動を行うオイルです。オートマチックオイルの交換の目安は2万km～3万km毎をお勧め致します。

劣化したオイルを使い続けると変速不良や変速ショックが大きくなったり、最悪の場合は故障を引き起こす場合もあります。

エンジンの動力をタイヤに伝えるドライブシャフトのジョイント部を保護しているのがドライブシャフトブーツです。ドライブシャフトブーツは外的な汚れからドライブシャフトを保護するだけでなく、内部のグリースを保護する役割を担っています。

ドライブシャフトブーツが切れたまま放置するとドライブシャフト自体の交換に発展し、修理代が高くなります。５年毎の交換が安心です。

ステアリングのラックギア部分を保護し、外部からギアを守っているのがステアリングラックブーツです。ステアリングラックは非常に高価かつ精巧な部品ですので、万が一のブーツ切れを早めに発見できるよう、定期的な点検を行い、ゴムの硬化等劣化が見受けられた場合は早めの交換をおススメします。

機関系各部からのオイルにじみや泥汚れなどで下回りは意外に汚れています。また、冬場道路に散布される凍結防止剤は下回りを錆びさせるなど、非常に悪影響を及ぼします。毎年冬場を過ぎた後や、海辺等を走行した後は下回りの洗浄をおススメします。

タイヤはローテーションをせず長期間使用していると、前輪と後輪で摩耗の進行具合が異なってきてしまい、前後でタイヤの寿命が異なってきてしまいます。特にＦＦ車はフロントタイヤの減りが早い傾向があるため、定期的なローテーションでタイヤ長持ちさせましょう。

タイヤは、クルマを支える、動かす、止まる、進む方向を変える 、路面からのショックを吸収する、といった役割を持っています。走行によりタイヤは空気圧が減るとともに、摩耗します。摩耗するとブレーキの利きが悪くなり、雨天時にスリップしやすくなり、場合によってはタイヤが破裂するおそれがあるので、定期的な交換が必要です。

走行中に金属片や鋭利な物を踏んでしまい、突然起こるのがタイヤのパンク。サイドウォール以外のパンクはほとんどの場合修復が可能です。適切な修理を施すことにより、パンク前と変わらない性能を維持できます。

タイヤの空気を補充するバルブ部分も径年で劣化します。タイヤ交換の際はバルブの交換も同時に行うと安心です。

重く、保管場所も取る廃タイヤはそのまま放置せず適切な廃棄処理を行うことがリサイクルの点からも重要です。当社にてタイヤ交換をされたお客様以外でも廃タイヤ処理を承ります。詳しくはスタッフまでおたずねください。

ブレーキを両側から挟みこみ、タイヤの回転を止めるのがブレーキパッドの役目です。

ブレーキパッドは街乗り主体や高速主体など使用方法に応じ寿命はまちまちなので走行距離だけで一概に寿命を図ることは難しいパーツですが、30,000kmを目安に点検し、残量が少ない場合は交換が必要です。

フロントブレーキと同様、ブレーキを両側から挟みこみ、タイヤの回転を止めるのがブレーキパッドです。

リアブレーキはフロントより減りが遅いのが特徴ですが、フロントブレーキと同様、30,000kmを目安に点検し、残量が少ない場合は交換が必要です。

車を安心して走らせるうえで一番重要なのがブレーキです。分解清掃を含めた定期的なメンテナンスを施し、いつも安心して安全に走れるようにしておくことが非常に重要です。

ブレーキペダルを踏んだ力を油圧によりブレーキに伝えるのがブレーキフルードです。ブレーキフルードは非常に吸湿性が高く、経年で劣化しますので、２年毎の交換をおススメします。また長時間の下り坂走行によりブレーキが過熱するベーパーロック現象を引き起こした際は即交換が必要となります。

コンパクトカー等のリアブレーキにはドラム式ブレーキを採用する車種が比較的多く、そのドラムブレーキを停める役割を担うのがブレーキライニングです。ディスクブレーキのパッドと同様、残量がなくなるとブレーキが効かなくなりますので、定期的な点検・交換が必要です。

ドラムブレーキのライニングを押し出し、ブレーキ力を伝えるピストン部分をホイルシリンダーカップといいます。ホイルシリンダーカップはカップ内部のゴムやピストンが劣化する消耗品ですので。定期的な交換が必要です。

ブレーキキャリパーとはディスクブレーキを挟み込む部分の本体を指します。ブレーキキャリパーはパッドを押し出す部分などにゴムパッキンを使用しているため、定期的なオーバーホールが必要となります。
※ブレーキ関連部品の交換、修理は認証工場以外では行えませんので注意が必要となります。

ブレーキマスターとはブレーキペダルを踏んだ踏力をブレーキに伝える油圧を発生、送り出す装置です。ブレーキマスターの部分にはゴムを使用したパッキンがるので定期的なオーバーホールが必要となります。なお、ブレーキ関連部品の交換、修理は認証工場以外では行えませんので注意が必要となります。